目撃されたPart3
その日の事は、お互いに内緒という約束にし、それから1ヶ月は特に何事も無く過ごしました。
青春期特有のハメ外し、ということで終わらせようとしていたんです。
たまにあの日の事を思い出しながらも、それ以外は特に変わり無く、無事に新学期を迎えました。
今回は9月の10日、日曜日の出来事です。
なお、今回はエロシーンが殆ど無いので、その点が嫌な方はイクナイ評価を下さって結構です。
その日は日曜日でした。
俺は友人と遊びに行って、家には姉の紗枝と奈美が残っていました。
この時の家の会話(これは紗枝と奈美から聞いた話なので、多少誇張が混ざっている可能性がありますが、その点はご了承下さい)が、その後の全てを狂わせたのです。
ボーリングで自己ベストを出して上機嫌で帰宅すると、紗枝と奈美はリビングでテレビを見ていました。
まだ夏の暑さが過ぎ去っていないためか、それとも女2人で居たからか、2人ともショーツだけで寝そべっていました。
フローリングは私が掃除しているのですが、頼むからポテチを寝転がって食べないで欲しいです。
毎回欠片が落ちているので(笑)。
さて、話が脱線しましたが、俺が帰ってきたので2人は服を着ました。
と言ってもミニスカに白Tシャツ、ノーブラという有様です。
女性に幻想を抱いている方もおられるかもしれませんが、自宅では相当にダラけていると思っていただいた方が、傷は浅いでしょう。
その日は両親が遅かったので、俺と紗枝で料理を作りました。
メニューは鯖の塩焼きにご飯、味噌汁、サラダ、etcだったかと思います。
細かい点までは覚えてないので、多少曖昧になっていますが、その日の食事なんてどうでもいいですよね?キッチンで食事を作っていると、紗枝が俺にとんでもない事を聞いてきました。
「ねえ悠斗、この前奈美とオナニーの見せ合いしたってホント?」
「ぶっ・・・!?」
思わず味見していた味噌汁を噴出してしまったほど驚愕したのを覚えています。
それはそうでしょう。
どちらかが言わなければ、絶対に発覚しないはずだったのですから。
「奈美が今日ね、楽しそうに話したのよ。
ホールでシゴいてあげたって。
最初は冗談かと思ったけど、あんまり話が長いから・・・」
・・・あ、あのやろう。
どうしてそう口が軽いんだ!
「いや、あの・・・きっと気のせいじゃないかな?」
「そんなわけないでしょ。
奈美、バカだけど嘘は付けないからね」
そう。
奈美は絶対に嘘を付かないのだ。
どんなに自分に不利な事だろうと、正直に言える、いまどき珍しいタイプである。
しかし、それが俺の首を絞めることになっているのは間違いなかったようだ。
どうしようかと考えていたが、紗枝は優しく告げた。
「まあ、身体の繋がりは無かったみたいだから良いけど、これからそんなことしちゃダメよ。
お互い、思春期で興味があるのは分かるんだけどね」
ちなみに、紗枝姉さんもまだ18歳。
高校3年生です。
年上ではあるのだが、思春期を客観的に語る年齢じゃないと思うのですがどうでしょう。
「ま、まああれは若さゆえの過ちってやつで・・・間違っても、肉体関係なんて結ばないから安心してくれ」
「悠斗は真面目だし、大丈夫だとは思うけど・・・もし、本当に抑えられなかったら、私がヌいてあげるから。
躊躇せずに来て」
「いや、大丈夫だって。
元はと言えば俺が奈美の居る時にオナニーしちゃったのがマズイんだし。
次から気をつけるよ」
家に誰も居なくなる時などあまり無いのですが(大体週に一回くらいです。
私の“周期”は週に2回程度なので、ちょっとキツイですね)、我慢しようと思いました。
その後、食事が終わり、部屋でCDを聞いていると、紗枝が入ってきました。
奈美と違い、ちゃんとノックします。
「悠斗、大丈夫?」
「大丈夫って・・・別に、体調悪く無いぜ」
「ううん、性欲の方よ」
俺は犬じゃないんですが・・・。
と呟きたくなりましたが、紗枝なりに心配してくれているのが分かったので言いませんでした。
ただ、そういう目で見られていたのかと思うと、少しショックでした。
「俺は平気だよ。
つーか毎日って訳じゃないし、自分で処理してるから。
それより姉さんこそどうしたんだよ。
弟がそんなに信用出来ない?」
「悠斗は大丈夫だと思うんだけど、奈美の方がね。
ほら、あの子って結構考えなしに行動したりするじゃない。
だからふとした事でしようとするかもしれないわ」
確かに、奈美はバカだったので十分有り得た話でした。
つまり、俺の方に念を押すことで、奈美が見せ合いに至る可能性を封じようとしたのです。
「ま、どうしてもって時は姉さんに頼むように言っておくよ。
女同士だし、多少はマシでしょ」
「私にも恥じらいがあるんだけど、まあしょうがないわね。
まったく、手のかかる妹を持つと大変だと思わない?」
「それには同意するよ、姉さん」
奈美は成績も悪く、高1の9月にして赤点パレードが開催されているタイプでした。
ですがそれ以上に、場の雰囲気を読まないとか、良く言えば怖気づかないのです。
この性格は兄妹からすれば一長一短でしたが、学校では随分と問題になったようでした。
「教師に睨まれたらマズイからね、あの学校。
すごい贔屓があるらしいの」
「へぇ、○○高校が?そいつは知らなかったな」
○○高校(名前は出しません。
ヤバイので)は、都内でも成績が悪い事で有名な高校でした。
「冬くらいになったら勉強教えてあげましょう。
悠斗の方は成績大丈夫なんでしょ?」
「まあ、進級には問題無いくらいなら取ってるし、俺はもともと一般入試だからね。
内申点なんて気にしてないから、手伝うよ」
「ありがと」
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ボーリングで自己ベストを出して上機嫌で帰宅すると、紗枝と奈美はリビングでテレビを見ていました。
まだ夏の暑さが過ぎ去っていないためか、それとも女2人で居たからか、2人ともショーツだけで寝そべっていました。
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「いや、大丈夫だって。
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